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POSTED 2024/04/27 01:00 TRACKBACK URL  Newer : パーフェクト・ゲッタウェイ Older : パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

戦場でワルツを

イスラエルによるレバノン侵攻をイスラエル側から見たアニメ映画、戦場でワルツを
テレビでこの映画の紹介をされた時から、ずっと気になっていた映画。
シネコンでは上映してなかったので、普段は行かない映画館まで足を伸ばした。
映画館内も静かで、客よりも従業員の方が多いような状況。

映画はこの映画の監督でもある、アリ・フォルマン自身を描いたドキュメンタリーらしい。
彼が経験したサブラ・シャティーラの虐殺。
しかし、その記憶はすっぽりと抜け落ちていた。

辛い記憶から自分を守るために記憶を封印してしまったんでしょうね。
そんな彼が、自らの記憶を取り戻すために当時の関係者に話を聞いていく。
対話を重ねながら、少しずつ記憶が蘇ってゆく。

アニメながら、派手な演出がある訳ではなく淡々と進んでいきます。
戦争の全体が見えない兵士達の不安感。
何の前触れも無く、殺される仲間達。
戦争という現実。

音楽は明るく感じましたが、だからこそ余計に世界観が暗く心に残りました。
そして、映画の最後はサブラ・シャティーラの虐殺へとつながってゆく。
映画のパンフレットにもあった衝撃的なラスト。
虐殺という事実がグサリと胸に突き刺さります。

虐殺なんて、ナチスがやった事くらいしか知識にありません。
他にもあるんだろうとは思っていましたが、まさかここまで酷いとは。
自分が生きている世界で本当にあった惨い事実。

テーマが戦争なのに、そこに銃撃やアクションのカッコ良さはありません。
ただ、平和への祈りのようなものだけがあった気がします。
こんな映画こそ、みんなに観て欲しいと思える1本。
賞をたくさん獲った事で注目されていますが、賞を獲るだけの価値ある映画です。

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POSTED 2010/03/08 15:32 COMMENT 0 TRACKBACK  TRACKBACK URL  Newer : パーフェクト・ゲッタウェイ Older : パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

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東日本大震災の被災者が1人でも多く救われる事、1日も早い復興を願っています。

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