ネタバレ無しの映画レビュー!!

クリント・イーストウッド監督・主演で孤独な老人と隣のアジアの少年の交流を描くグラン・トリノ。
グラン・トリノというのは老人が所有している車の名前。
予告編は何度か観ているけれど、隣のアジアの少年がその車を盗もうとする。
しかし、それを察知した老人がそれを食い止めてから交流が始まる。

自分が大事にしている車を盗もうとした相手とどう交流していくのかと…。
少年を更正させていく物語なのかも知れない。
悪い仲間との縁をなんとか切ったりするのかな?

ヒューマン・ドラマだけあって序盤は少し退屈な展開。
気づけば映画の世界に引き込まれてましたけどね。

偏屈で家族からも疎んじられているという老人。
それでも、自分の考えを曲げる事は無い。
そして、隣に住む少年は頭はいいけれど行動力や社交性に欠ける。
そんな互いに欠点を持つ2人が少しずつ交流を始める。

交流が深まる度に少しずつ、お互いが変化していう様子が面白い。
昔ながらのジジイの生き様がカッコイイ。
頑固なだけのジジイは世の中に溢れているけれど、このジジイは違う。
人のために何かをしてあげられる優しさも持っているからカッコイイ。
考えを曲げられず、嫌われてしまうという不器用な人生なのに。

名作っていうのは、こういう映画の事なんでしょうね。
地味だからデートにはちょっと不向きかも知れませんけどね…。
でも、自分が大切だと思える人と観て欲しい作品です。
心がほんわかと暖かくなる作品でした。