ネタバレ無しの映画レビュー!!

17世紀のスペインを舞台に、傭兵として活躍する男を描いたアラトリステ。
戦場で死んだ仲間の息子を引き取り、育てながら戦場へと行く。
戦争が無い時は、街で裏の稼業をして稼いでいた。

主演のヴィゴ・モーテンセンが演じる傭兵がとてもカッコ良さそう。
17世紀のスペインを舞台にしてはいるものの、実話では無いようです。
原作は、スペインのベストセラー小説。

アラトリステの人生はそんなにカッコイイものじゃありません。
愛する女性はいるものの、結婚はしてないし子供はいない。
代わりにというべきか、友から託された息子を従者にしていますけど。

でも、友との約束を守りぬいたりと、生き方はカッコイイ。
戦場では、ベテランの傭兵として活躍する強さもあります。
戦争が無い時は、街で暗殺などを請け負って生活しています。

これ、本当に架空の物語?!
と思う程に、なかなか上手くいかない人生。
小説の主人公なら、途中で出世しても良さそうな物ですけどね。

上手くいかない人生を自分のスキルを使って生き延びて行く。
身分の高い人に強力を仰いだり、敵になったり。
スリリングな人生ではあるんでしょうけどね。

日本の浪人が出てくるような時代劇がありますが、それのヨーロッパ版というか。
強くて不器用な男の物語です。
一匹狼な男が好きな人は観てみるといいかも知れません。