ネタバレ無しの映画レビュー!!

ジャパニメーションの巨匠、押井守監督によるスカイ・クロラ。
The Sky Crawlersをスカイ・クロラと表記していて、ちょっと変わっている。
どこか、昔っぽい雰囲気を漂わせるアニメ作品。

予告を見る限り、かなり派手な戦闘機による空中戦がありそう。
そういう意味でも、楽しみな作品。
しかし、派手さよりも人間の内面を描いている作品でした。

戦死するまで死なない体を持つ戦争請負会社の少年・少女パイロット達。
戦争をしている理由も、生を実感するためというもの。
平和に慣れないよう、世界のどこかで戦争をしてニュースになる。
その事で、平和の大切さを皆に知らせるための存在。

なんだか現実感のまるでない作品でした。
戦死するまで死なないので、日常がずっと繰り返される。
その繰り返しがとても息苦しい。

現実の日々もそうかも知れない。
似たような日々が延々と続いて行く。
でも、全く同じ日っていうのは存在しない。

そんな事が判る人のための、ちょっと大人のアニメ。
子供にはあまりお勧めできないアニメ映画です。
そんなに派手じゃない戦闘シーン、美麗な背景。
人の内面を描くストーリー。

毎日、同じ日々を生きてると思ってる人に観て欲しい映画です。