ネタバレ無しの映画レビュー!!

ジュリアン・ムーア主演、突然人々が謎の失明をしてしまうというブラインドネス。
最初の患者となるのが、なんと日本人の伊勢谷友介。
そして、その妻を演じるのが木村佳乃。
話題作では無いものの、ずっと気になっていた映画だった。

2人の本物の日本人が出演している事で、適当な日本人像が出てこない。
これで、映画の途中で興ざめしなくていいのはとても有難い。
劇中の日本語もとても自然でしたしね。

それにしても、失明っていうのは恐怖ですね。
暗い場所を歩く時、プチ失明体験をする訳ですがそれだけで恐ろしい。
何も無いのに怯えてゆっくりと手探りで歩く。
逆に、何も無いと思っていたのに何かにぶつかったり。

知ってる場所でも異世界になってしまいます。

目が見えるっていうのは本当にイイ。
普段、普通に物を見てるけどコレって最高だなと。
映画を観ただけで、そう思ってしまいました。

そして、世界が壊れた事によって目覚める人々の狂気や醜さ。
そんな中、一人だけ目が見えるという役のジュリアン・ムーア。
夫や、知り合った人たちを守りながら様々な試練を受けます。
そして、自分だけ目が見えるという事に対する葛藤。

壊れた世界の中でも、人々の心には暖かさもあって。
その暖かさがとても良かったです。
派手さは無いけど、いい映画でした。
中のいい人と2人で観るのもお勧めの映画です。
ただ、世の中の厳しさも描かれてるので相手が大人である事は必須ですが。