ネタバレ無しの映画レビュー!!

世界に一冊だけ残った本を持ち、歩いて旅を続ける男の物語"ザ・ウォーカー"。
とは言っても、世界にある唯一の本という訳ではない。
その本が、もう世界に一冊しか残って無いという事なんですけどね。
それ以外の本なら、ちらほらと登場しますし。

デンゼル・ワシントンにゲイリー・オールドマン。
そんな豪華出演陣が選んだ脚本なら間違いないと思いたい。
…けれど、ハリウッドはそんなに当たりばかりでもない。

核戦争で滅んだ世界を彷徨うという北斗の拳的な世界観。
北斗神拳は使えないけれど、デカいナイフを持った主人公もなかなか強い。
そして、権力者が欲しがるとある"本"。
そんな本に心当たりがあるとすれば、それはもう聖書しか思い浮かばない。
まさか、アメリカの映画でコーランって訳でも無いでしょうに。

そんな予想が当たったかどうかはともかく、そんなに面白くは無かった。
戦闘シーンはあるものの、北斗神拳程の派手さもある訳ではなく…。
あそこまでとは言わないけど、派手さが全く足りない。
それを補う程のストーリーの重厚さも無い。

なんだか淡々としすぎてるんですよね。
恋愛も無い、アクションの派手さも無い。
あるのは主人公の使命感のみという。
主人公にも、悲劇的な過去がある訳でも無いし。

ラストまで観ても、なんだかなぁ…と。
映画にするようなたいそうな話でもなかったような気がする。
そんな映画はたくさんあるけど、これもそんな一本。
出演陣が気になる人意外は特に観る必要も無いと思われます。