ネタバレ無しの映画レビュー!!

人種差別をテーマにした社会派ドラマ、クラッシュ。
LAを舞台に、1晩で起こる様々な事件を通して関連する人々の生き方を描く。
最近はアメリカで黒人大統領も誕生しているが、まだ人種差別の残る国アメリカ。
映画が作られたのは、オバマが大統領に就任する前ですけどね。

それでも、これだけ明らかに人種差別をテーマにした映画は久しぶり。
差別を浮き彫りにするセリフ、そして様々な人種のキャスト。
重いテーマだから、途中で飽きるんじゃないかと不安だった。

しかしそんな事は無く、最後まで一気に観る事が出来た。
正直、かなり面白い映画だった。
登場人物はたくさん登場するが、それぞれのストーリーが深い。

命に関わるような大きな事故が起きる。
すると、事故を見つけた差別主義者の白人警官が命を懸けて黒人女性を助けたりする。
人間の醜い面だけではなくて、美しい面だって描かれている。
そこが心に残る。

社会派ドラマだからって最初から敬遠せずに、是非大切な人と観て欲しい。
日本に住んでると、イマイチ、人種差別には現実感を感じないかも知れませんけどね。

結局、人を肌の色だけじゃ判断できないって事ですよね。
そんな当たり前の事を考えさせてくれる、当たり前の事に気づかせてくれる映画です。
お勧め。